【 切削油剤 】 ダイカトール、シミロン
切削加工は、被削材を工具で加工してお客様のご希望の形状に仕上げる加工法です。加工の際に切屑が排出される時に摩擦熱や磨耗が発生しますが、その際に油剤の使用により摩擦熱の発生や磨耗を抑制する目的で使用されます。
【 研削油剤 】 ダイカトール、シミロン
研削加工は、被削材を砥石で加工することで希望の形状に仕上げる加工法です。切れ刃スクイ角は鈍角であり、研削粉が排出される時の加工熱などによる砥石の目詰り生成抑制が重要です。
【 鋼の熱間圧延油 】 ダイロール
熱間圧延には大きく分類して2種類の圧延があります。1つは鉄を引き延ばして帯状(板状)の製品を作る工程(厚板、薄板)と、2つめはH形鋼やレールなどを作る形鋼工程です。鉄が900℃〜1250℃という高温の状態で加工するものです。その時に圧延荷重の低減、ロールと製品の焼付き防止、ロールの表面損傷の低減やロールの摩耗を抑制をするために使用するのが熱間圧延油で、ウォーターインジェクションと呼ばれる方式で給油されるのが一般的です。
【 鋼の冷間圧延油 】 ダイロール
冷間圧延は、熱間圧延で加工された板をさらに薄く・美しく仕上げ、最も薄いものは厚さ0.1mmにまで延ばします。タンデムミル方式とリバースミル方式があり、また硬い材料の圧延にはゼンジミアミルが用いられます。冷間圧延油はロールと鋼板間の摩擦の低減、ロールと鋼板の焼付き防止、鋼板の表面品質の安定化などのために使用し、水に油が乳化(分散)したエマルション状態で使用されるのが一般的です。
【 非鉄圧延油 】 ダイロール
非鉄圧延油としては、アルミニウムおよび銅の圧延油があります。アルミニウムは350℃〜500℃で熱間圧延されます。熱間圧延油は、荷重の低減、焼付きの防止、品質の確保のため水溶性の圧延油が使用されます。また、アルミニウムの冷間圧延ではウォーターステインと呼ばれる錆がでるため、一般的には低粘度の油状型の圧延油が使用されます。
一方、銅・銅合金の熱間圧延および粗・中間圧延では、アルミニウムと同様の目的で水溶性の圧延油が使用されます。銅・銅合金は熱間圧延後、表面の酸化層を面削された後に、粗・中間圧延されます。また、銅・銅合金の冷間圧延では一般的には油状型の圧延油が使用されます。
【 調質圧延液 】 ダイスキン
水溶性の調質圧延液は、世界に先駆けて(1958年)弊社が開発した製品です。調質圧延液は、冷延鋼板用には、焼鈍後の板厚の調整、板表面清浄の向上などの調質圧延の際に使用する水溶性の圧延液であり、良好な耐ビルドアップ性、耐ガムアップ性を有し、多様化した調質圧延操業に対応可能な製品を取り揃えております。その他、めっき鋼板用の製品も取り揃えております。
【 熱間・冷間鍛造用離型剤 】ホットアクアルブ、アクアルブ
鍛造とは自動車部品、ベアリング、その他機械部品を金型でプレスして作る方法です。熱間鍛造は素材を1000℃〜1300℃に加熱して加工され、離型剤は金型に塗布されます。冷間鍛造は素材が常温のまま加工され、離型剤は素材に塗布されます。
【 プレス油 】 ダイプレス
素材を金型でプレスして成形する際に用いる潤滑剤です。
【 一般塑性加工油 】 ダイルブ、ダイドロー、ダイロール
しごき、歯出し、引き抜き加工などの塑性加工に使用される潤滑剤や、板材を管や中空部材に加工する際に使用されるフォーミング油剤が含まれます。塑性加工用潤滑剤には油性型、水溶性型があり、フォーミング油剤にはエマルション型、ソリュブル型があります。
【 防錆油 】 ダイラスト
錆(腐食)発生因子から金属材料を保護するのが防錆油です。保護するため、皮膜を形成させますが、その皮膜で防錆剤のタイプが異なります。一般的には、鉱油皮膜型で、ダイラストDシリーズ、SWシリーズ(水溶性)です。樹脂皮膜型ではKシリーズ、KWシリーズ(水溶性)、ワックス型ではWシリーズ、また、紫外線硬化形UVシリーズもあります。
【 洗浄剤 】 ダイクリーナー
金属材料の油汚れを落とすのが、ダイクリーナー(洗浄剤)です。ダイクリーナーには、溶剤タイプと水溶性タイプがあります。溶剤タイプは、T-シリーズですが、塩素系溶剤はラインナップされていません。水溶性タイプはRシリーズ、特性として、錆の抑制効果を付与しています。